八年前の昨日(二月二六日)は、長男が自宅マンション

八年前の昨日(二月二六日)は、長男が自宅マンションで死亡しているのを、訪ねてきた職場の上司が発見した日だった。
警察で解剖しても原因が特定できず、心不全ということで処理された。
長男は高校生の頃にてんかん発作を起こして以来、ときどき発作を起こすようになっていた。
一人暮らしだった長男は、てんかんの発作を起こしても誰も助けることができない状況で旅立ってしまったのかもしれない。
享年34歳だった。
だからこの時期になると鬱が酷くなってしまうわけで、本当の所いまだに長男の死を受け入れられずにいる。
昨日は何もできないまま過ごした一日だった。今は少し気持ちも落ち着いて、長男を偲びながら酒を少し飲んでいる。
僕の会社の金を持ち逃げして、僕の人生を大きく狂わせた長男だったけど今は恨む気持ちはない。
ただ冥福を祈るばかりだ。

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