薬師寺の国宝 吉祥天(きちじょうてん)画像は、天平時代を代表する仏画であり、絵画の吉祥天女像としては最古の超国宝です。画面53㎝の小さな像でありながら、美しいその姿は天平時代の華やかさを伝えています。
吉祥天は、福徳豊穣の守護神として信仰を集めており、弁才天と並んで『金光明最勝王経』にその功徳が説かれ、奈良時代以来信仰を集めました。薬師寺では、奈良時代から一年の罪過を懺悔し、天下泰平や五穀豊穣を祈るための吉祥悔過が行われており、その本尊が国宝吉祥天画像であり、ながらく薬師寺の鎮守の休ヶ岡八幡宮にまつられていました。
この吉祥天女像は通常非公開ですが、正月1月1日から3日まで金堂薬師三尊像の前に安置されます。また令和7年には奈良国立博物館で開催される「超 国宝―祈りのかがやき―」にお出ましになります(吉祥天女画像は4月19日~5月6日)。
超国宝の吉祥天画像にはどのような教えと信仰が込められているのか。なぜ吉祥天女画像は小さいのか。奈良時代の人びとの信仰世界を吉祥天女画像から読み解きます。
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髙次 喜勝師 プロフィール
1987年 大阪府生まれ。
18歳で薬師寺に入山し出家。龍谷大学大学院修士課程修了。2015年 行基菩薩ゆかりの喜光寺副住職を務める。2020年より現職。薬師寺の研究機関、唯識学寮の研究員を兼務。「心によりそう仏教」をテーマに、わかりやすい仏教を目指して全国で法話会を開催する。
法相宗大本山薬師寺本坊主事
福島県磐梯町観光大使
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